E233系2000番台
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 2009年登場。203系207系900番台の置き換えを目的に製造された通勤型車両である。基本的な性能は他のE233系と同じだが、本番台は地下鉄への乗り入れを前提に製造されたため、拡幅車体は採用されず前面に貫通扉がつくなど他のE233系とは大幅に変わっている。また乗務員室の広さは従来の車両と同じとなり、先頭車の扉間隔も他と同一になるなど、地下鉄直通に合わせて仕様が変更されている。そのスタイルは既に製造されていた小田急4000形との類似点が多いが、こちらはヘッドライトがシールドビームとなってより大型化されており、更に行き先表示器やテールライト、運番表示器の位置などの各種違いも生じている。また内装は小田急4000形がピンク色を基調としているのに対し、こちらは他のE233系と同様のカラースキームにまとめられている。扉鴨居部にあるLCDは17インチのものが搭載されているが、こちらは表示方法が変更されており、後の5000番台にも反映されている。ただし左側には取り付けられておらず、準備工事に留められている。まず207系の置き換え用に10連1本が営業運転を開始し、1年後より203系の置き換えを目的に増備がなされ、2011年10月までに全ての203系を置き換えた。更に2017年に1本増備されたことにより現在は10連19本の在籍で、209系1000番台と共に常磐緩行線の主力車両として活躍している。2016年からは小田急線への直通運転が始まり、唐木田や伊勢原でもその姿を見ることができるようになった。なお、2017年製の車両を除き、小田急線用の保安装置等が後付けで増設されている。更に2021年3月より常磐緩行線内ではJR東日本では初めてATOによる自動運転が行われることとなり、対応工事が追設された他、将来のホームドア完備、ワンマン運転開始に先立ちワンマン運転対応工事も施工されつつある。

 2012,01,01 金 町


■Variation
 小田急線内を走行するE233系2000番台。2016年3月のダイヤ改正で、小田急・東京メトロ・?JR東日本の3社車両による相互直通運転が開始され、JRの車両が大手私鉄で営業運転を行うという、今まで見られなかった光景を見ることができるようになった。小田急線への直通に際しては直通機器が増設されており、該当編成は運転台部分に「OER」の表記がつけられている。

 2017,09,18 登 戸
2021/07/11