205系500番台
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 1991年登場。相模線の電化開業に合わせ、同線用に投入された通勤型車両である。他の205系とは前面デザインが更に変更されており、後に製造される相鉄9000系に類似したデザインとなっている。また、踏切事故防止の観点から初めて新製時より前面にスカートが設置された。側面のラインは、相模線のラインカラーとして制定された水色の濃淡2色となり、他の路線では見られないカラーリングとなった。前面の違いもさることながら、それ以上の本番台の特徴としては乗務員支援装置の採用と半自動扉の当初よりの設置が挙げられる。前者は651系等で採用されているものと同等のものであり、通勤型車両では初採用となった。後者は非電化時より半自動扉扱いをしていた名残であり、同様の仕様は後に製造される209系3000番台にも反映されている。車内レイアウトは従来の205系に準じているが、こちらは化粧板が模様のついたものに変更されたほか、袖仕切り色が薄いエメラルドグリーンとなり、モケットも変更されるなど、沿線を流れる相模川をイメージした独自の仕様となっている。500番台は4連13本が落成し、電化開業とともに営業運転を開始した。なお、一部の車両については、JR東日本大船工場で製造されている。後に扉開閉時にチャイム・放送が流れるようになり、パンタグラフの換装がなされるなど後天的な改造も施されているが、変わらぬ本数のまま30年に渡り主力車両として活躍し、相模線だけでなく朝夕を中心に横浜線の八王子にも乗り入れた。2021年秋からは後継となるE131系500番台が投入されることになり、本番台は順次置き換えられることになった。ダイヤ改正を前にした2022年2月に全編成運用を離脱している。

 2012,01,01 海老名


■Variation
 後年の205系500番台。前照灯のLED化や集電装置のシングルアームパンタグラフへの換装などが行われている。

 2021,12,16 厚 木
2022/04/10