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1988年登場。阪和線の車両体質改善及び高速化を目的に、JR西日本が初めて製作した通勤型車両である。それまでに製造されていた0番台をベースとしながらも、JR西日本が独自に製造している車両のために種々の変更点が生じている。最も大きな変更点は前面デザインの変化である。眺望性向上を目的に客室側の窓が大型化しており、従来のデザインを反転させたような形になっているのが特徴である。また、座席の掛け幅の拡大、網棚の変更等内装面に関しても若干の変化がある他、製造時より車外スピーカーも設置されている。補助電源装置には205系列では初めてSIVを採用しており、また主電動機・制動装置を高速運転対応のものへと変更したことにより時速110km/hでの運転が行えるようになった。1989年までに4連5本が製造されたが、207系の製造が開始されたため以降の増備はなされず、結果として少数派となっている。1000番台は全車両日根野電車区に在籍し、現在に至るまで専ら阪和線で使用されている。因みに2002年よりJR東日本に在籍している1000番台には制御電動車しか存在しない為、制御電動車のない西日本の1000番台とは車番の重複はない。2012年以降体質改善工事が施行されており、施行車は車内案内表示器の設置を始めとする内装更新や行き先表示器のLED化などがなされている。また、阪和線の3扉化統一への流れで2016年中に阪和線への運用を離れ、しばらく保留の後奈良電車区へ転属し、2018年3月より奈良線での運用を開始した。
2008,03,06 鶴ヶ丘 |