2013年登場。老朽化の進んでいた220形を置き換える目的で、西武鉄道で廃車になった新101系を譲渡・改造した車両であり、「湖風号」の愛称を持つ。新101系の改造車としては、2013年初頭に営業運転を開始した900形「淡海号」に続き2例目となるが、こちらは塗装が大幅に変更されており、琵琶湖をイメージしたという水色に白帯という姿になっている。前面の行き先表示器がLED化されている点は900形と同一であるものの、こちらは近江鉄道の車両として初めて側面にも行き先表示器が取り付けられている。従来の近江鉄道の車両では、制動方式がHRD電気指令式ブレーキに改造されており、900形もこれに倣っていたが、100形ではこの改造はなされず、西武鉄道時代と同じHSC電磁直通ブレーキのままとなっている。制御方式は変わらず抵抗制御方式となっている。車内はオールロングシートとなっており、化粧板が白色のものに張り替えられているため種車に比べて明るい印象となった。更にドアチャイム・ワンマン運転対応機器の新設や扉・優先席付近の掴み棒、扉付近の床への着色等がなされている他、運賃表示・次駅案内には近江鉄道で初めて大型の液晶表示器が導入されている。乗務員室背後は座席撤去の上でワンマン用機器と車椅子スペースが設けられているが、100形ではこの車椅子スペース部分の床に大型のピクトグラムが描かれており、他の車両には見られない特徴の一つとなっている。尚、第2編成以降は座席モケットが青色のものに改められている。第1編成の101Fは2013年12月に営業運転を開始しており、現在までに5編成が改造・竣工しており800系等と共に主力車両の一つとして全線で使用されている。因みに形式の100形は900形の増備であること、近江鉄道100周年を記念していること等に起因するが、100形という形式はかつて元岳南鉄道車両に付けられていたものであり、本形式は2代目となる。 2015,02,07 八日市 |
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