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1998年3月に実施された播但線姫路〜寺前間の電化開業に際して、非電化で残された寺前以北の普通列車については、原則としてキハ40系列による単行ないし2両運転によるものとなった。その際、両運転台車両がキハ40形だけでは不足することから、キハ47形のうち5両について両運転台化改造を施すことになり、施工車両はキハ41形という形式が新たに付与された。元々キハ47形は両運転台車両が存在せず、従ってキハ40系列のうち「両開き2つ扉の両運転台車両」は本系列が初の事例となっている。改造は鷹取工場での施工となっている。種車となったキハ47形は全てトイレなしの1000番台が種車となっているが、車番は2000番台として新たに振りなおされている。両運転台化のとおり運転台がない側に運転台を増設しているが、増設運転台側は元々の連結面を活かしての増設としたこともあり、既存のキハ40系列と同じ灯具配置ながら切妻型という特徴的な外観となっている。なお、併結運転も考慮されていることから増設側にも貫通扉が設けられている。塗装は当初播但線の103系と同様にワインレッドを基調とした専用の塗装が施された。車内はセミクロスシートで、扉間のレイアウトは概ね種車と同様だが、ワンマン運転に対応させるため、既存運転台側は背後の座席が撤去されている。元々種車がトイレのない1000番台からの改造であったため、増設運転台の背後にはワンマン運転用の装置の他にトイレ及び水タンクが新設されている。キハ41形は1999年までに前述の5両が竣工し、播但線寺前以北の他、山陰本線の一部区間でも運用されている。後にJR西日本に在籍する他のキハ40系列同様体質改善工事が施行され、特に外観上は窓部分が大きく変更された他、車両単色化の一環で2016年までに全車両が所謂「首都圏色」と呼ばれる朱色5号一色塗装に変更されている。
2016,12,28 和田山 |