キハ40形350番台
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 キハ40形350番台は、日高本線で使用されていたキハ130形の老朽化に伴う置き換えを目的に1998年から翌年にかけて、キハ40形700番台10両を種車に改造を施したものである。元々日高本線では国鉄時代よりキハ40形が使用されていたが、JRへの移行後にキハ130形に置き換えられていた。同車の投入により、再度置き換え前の車両の改造車により置き換えられるという、非常に稀有な事例が生じている。キハ130形の投入時点でダイヤは同系列に準拠しており、キハ40形はそのままではダイヤに対応していなかったため、機関を330PSのものに交換するとともに、空転防止の目的で砂撒き装置が新設されており、これらによりキハ130形でのダイヤに対応している。外装は他のキハ40形とは大きく変わったものとなり、白地を基調に窓回りを青紫色に塗装し、その下にピンク色のラインを配したものになっている。また、日高本線に「俊優浪漫」という路線愛称がつけられたことで、そのロゴマークも貼り付けられている。車内は基本的に種車と変わらないが、座席モケットが外装に合わせた紫色のものに改められている他、トイレ横の壁面に日高本線をPRする広告が取り付けられている。尚、冷房装置は取り付けられていない。同番台の投入によりキハ130形は順次運用を離脱し、後に1両のみの存在だったキハ160形も運用を離脱した後は臨時列車を除き同番台の独擅場となっていた。日高本線は路線の大半が災害により不通となっているため、一部室蘭本線における普通列車の運用にも充当されていた。日高本線の不通区間は2021年3月末を以て廃止されたが、本番台は廃止を前にH100形に置き換えられて全て運用を離れている。

 2014,03,09 苫小牧


2022/04/10