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キハ40形400番台は、札沼線(学園都市線)で使用されていたキハ53形500番台の置き換えとワンマン運転に伴う省力化を図って、1996年にキハ40形700番台2両を種車に改造を施したものである。同時期には同じく学園都市線用としてキハ40形300番台も改造により登場していたが、同車が利用客・本数の多い札幌〜北海道医療大学間での使用に重きを置いた車両であったのに対し、こちらは本数の少ない閑散区間である石狩当別〜新十津川間での使用を前提とし、同区間に特化した改造が施されている。同区間はその大半が特別豪雪地帯に指定される等冬期の降雪量が多いが、少ない運転本数・かつ単行運転であっても冗長性の確保や空転の防止等で安定走行が図れるよう、それまで使用されていたキハ53形500番台は2軸駆動、機関出力360PS(180PS×2台)となっていた(元々キハ53形500番台は先述の目的のために急行型車両であるキハ56形を両運転台化改造したものである)。キハ40形400番台は、それらの特徴をそのまま引き継いだ車両といえ、機関はキハ53形を凌駕する出力450PSのものに換装され、台車は空転防止を図るため2軸駆動のものに交換されている。また、その他の改造点として、保安装置にEB装置を設置している。塗装は既存車両との識別のために、一般的なJR北海道の塗装をベースとしつつ、前面貫通扉は白一色、側面の客用扉が萌黄色一色となっている。走行機器類については大幅に改造されているが、内装面は大きな変化はなく、また300番台と異なり冷房装置も搭載していない。改造以来キハ40形400番台は2両の陣容で、専ら石狩当別〜新十津川間で使用されていた。2012年までは出入庫の関係で札幌〜石狩当別間の営業運転も行い、中には札幌〜浦臼間等の直通運転を行う列車も走っていたが、北海道医療大学までの完全電化に伴い札幌口での営業運用からは撤退した。その後も札沼線非電化区間の主力車両として用いられてきたが、2020年に非電化区間が全線廃止となり、他線には転用されずそのままお役御免となった。
2014,03,09 石狩月形 |