キハ40形1000番台
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     キハ40形1000番台・キハ40形2000番台キハ47形キハ41形
 1986年、かねてより烏山線で使用されていたキハ40形2000番台を種車に、同車よりトイレの撤去が施されたものである。民営化後はキハ40系の各種改造が施行されているが、国鉄時代に改番を伴う改造を行った例はこのキハ40形1000番台が唯一である。改番と同時に塗装が白と緑の烏山線独自塗装に変更されており、キハ40形の中で地域色に塗り替えられた嚆矢として注目を集めている。当初7両が改造されたのち、民営化後にも2両が改造され、1000番台としては9両の陣容となっている。尚、1006号車のみ1990年に小牛田へ転属しており、その後は男鹿線用の塗装を纏い秋田車両センターに配属されている。それ以外の8両は1990年よりワンマン運転化改造が行われ、それと同時にそれまでセミクロスシートであった車内がオールロングシートに変更された。尚、この座席は107系とほぼ同一のバケットタイプの座席が採用されている。この後1996年までに全車冷房化がなされており、秋田に在籍する1両を除いて全車宇都宮運転所に在籍し、烏山線・宇都宮線(宇都宮〜宝積寺間)で使用されていた。長年にわたり烏山線における主力車両として活躍し、かつ関東地区最後のキハ40形として貴重な存在であったが、2014年以降新型の蓄電池電車EV-E301系が導入され、2017年には烏山線の全列車がEV-E301系での運用となったため、惜しまれつつ同線からは引退した。尚、このうちの1両は錦川鉄道に譲渡される。秋田に転属した1両はその後も継続使用されたが、2021年3月に他のキハ40形と共に運用を離脱し、その後小湊鐵道に譲渡されている。

 2008,09,10 烏 山


■Variation
 2010年末、烏山線開業88周年を記念してキハ20系等が纏っていた国鉄色に塗り替えられたキハ40-1003号車。同時期にはJR東海でも一部のキハ40系が塗り替えられているが、キハ40系は登場時下の首都圏色で落成しており、この塗装を国鉄時代に纏ったことはない。この後、2011年4月には1007号車も塗り替えられており、この塗装を纏う車両は2両となっている。現在は他車と共通に使用されており、国鉄色同士が連結して走行することもある。

 2013,01,01 宇都宮
 2012年末になって朱色一色の所謂「首都圏色」に塗り替えられたキハ40-1004号車。元々1000番台に改造されるまではこの塗装を纏っていたため、こちらは正規のリバイバル塗装という事ができる。ただし乗降口を示す幕など、往時とは異なる点も存在している。今のところ同車の特別な運用はなく他の車両と混用されており、タイミングによっては塗装変更車同士で連結することもある。

 2014,04,12 大 金
2021/12/30