3000形
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 2016年登場。老朽化した1000形1001号車の置き換えを目的に導入された車両で、現在の銚子電鉄では最も新しい車両である。既に伊予鉄道から中古車両の譲渡を受けていたことから引き続き伊予鉄道を廃車となった車両の導入となったが、元800系である2000形とは異なりこちらは700系が種車となっており、3000系導入に際して余剰となっていた車両のうち2両が譲渡された。元を正せば京王帝都電鉄の5000系であり、中でも1963年製の狭幅車と呼ばれる初期グループの車両である。基本的な外観は伊予鉄道時代から大きな変化はないが、塗装は大きく改められており、かつて在籍していたトロッコ車ユ100形を模した濃淡ブルーに白帯を巻いた姿となっている。その姿から「澪つくし」の愛称がつけられ、側面の方向幕にも「澪つくし」と表示するようになっている。車内は基本的なレイアウトは伊予鉄道時代から変わらずロングシートとなっているが、モケットのみならず床材も張り替えられ、特に床材は外装と同じく青系のものに取り換えられている。この他ドア付近は黄色く塗装され、ドアチャイム(音色は2000形と異なりJRキハ110形等で聞かれるタイプとなっている)や車椅子スペースも設けられているが、伊予鉄道時代にあった車内案内表示器は取り外されている。なお、銚子電鉄ではワンマン運転を行うことから対応機器が新たに増設されており、車内案内表示器は運賃表を兼ねた液晶表示のものが新設されている。3000形は2016年3月26日のダイヤ改正にあわせて営業運転を開始し、現在まで2000形と共に運用されている。同車の運転開始に伴い、伊予鉄道の旅客営業車両は全て2連で統一され、また全て京王帝都電鉄→伊予鉄道→銚子電鉄と渡り歩いた車両に統一されている。尚、同車は同年6月30日までの間「バルーン・イルミネーション電車」という愛称となり、銚子方のデハ3001号車の天井には水族館をイメージしたバルーンアートが飾られている。なお、2022年には3501号車の車端部にしなの鉄道の発生品である簡易リクライニングシート1脚が新たに取り付けられた。

 2016,05,14 仲ノ町


■Variation
 「ブルーライトアップ電車」として電飾が付けられた3001号車。11月14日の世界糖尿病デーにあわせたもので、2018年11月〜12月の夕刻から夜間にかけて、青くライトアップされる(同期間は車内広告も世界糖尿病デーに合わせたものとなった)。

 2018,11,18 仲ノ町