3000系
トップページ鉄道写真図鑑伊予鉄道>3000系
関連リンク京王3000系岳南鉄道7000形アルピコ交通3000系北陸鉄道7700系北陸鉄道8000系
 2009年登場。京王車両として製造されてから45年程度経過しており老朽化していた800系及び700系の一部車両を置き換える目的で導入された、610系以来13年ぶりの鉄道線用車両である。同時期に京王を廃車となった3000系を改造したものだが、3000系の中でも製造年が1983年以降と比較的新しい、軽量ステンレス製の後期車両が種車に選ばれている。いずれの車両も1995年以降にリニューアル工事が施されており、内装に関しては大掛かりな手は加えられていない。譲渡に際しては、元々5両であった編成を3両に減車し(余剰の2両は解体)、七色あった前面の塗装をベージュ一色とした他側面にオレンジの濃淡が配された。下回りに関しては大掛かりな改造がなされており、京王時代の制御方式は界磁チョッパ制御方式であったが、京王と伊予鉄道では架線電圧が異なることもあり、電装品は殆どが新製品に取り替えられている。その結果、鉄道線の車両としては初めてIGBT-VVVFインバーター制御方式が採用されており、従来車に比べて省電力化やメンテナンスフリー化が図られている。尚、制御車は電装化されなかったこともあり、伊予鉄道では1M2Tの3連を組むこととなった。集電装置は京王時代にシングルアームパンタグラフに換装されていたものがそのまま流用された他(ただし高浜方制御車にも増設されている)、冷房装置も京王時代のものを活用している。前述のとおり車内には大きな変化はないが(京王時代の『おもいやりゾーン』もそのまま残されている)、乗務員室背後に車椅子スペースが設けられた他、扉の鴨居部には700系と同等の車内案内表示器が千鳥配置されている。3000系は2009年8月に営業運転を開始しており、以降も徐々に勢力を伸ばした。最終的には2012年までに3連10本が導入され、800系の全てと700系の一部車両を置き換えている。結果として、伊予鉄道の鉄道線では半数以上を同車が占めるまでに至っており、現在も鉄道線の全線において主力車両として活躍している。

 2017,05,05 古 町


■Variation
 伊予鉄道創立125周年を記念してラッピングが施された第8編成。「だんだん125(ワンツー号)」という愛称が付けられた。京王時代にも見られなかった白い前面は異彩を放つ存在であったが、期間限定のラッピングであり2014年3月まで見られた。

 2013,12,31 松山市
 「IYOTETSUチャレンジプロジェクト」に基づき、塗装変更が開始された3000系。ステンレス製の同車も例外なくオレンジ一色に塗装されている。

 2018,11,23 古 町