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新潟に転出した0番台。元々0番台は新前橋及び小山、三鷹に集中配置されていたが、300番台等の台頭により一部の0番台が新潟、静岡、広島などに転出して同地の旧性能車を置き換えた。中には1980年代のフリークエンシー向上及び短編成化の影響で、後述のとおり中間車から制御車に改造された車両も存在する。サハ115形からの改造車のみならず、電動車を電装解除のうえ制御車化したものも多い。新潟地区ではまず70系の置き換えを目的に1976年以降長岡に115系が配置され、独特なタイフォンカバーが取り付けられていたが、1000番台の投入で早々に転出した。0番台はその後も断続的に新潟地区への転出が続き、1000番台等と共に使用され、新潟地域色への塗装変更もなされた。制御車は1990年代に廃車されたものの中間車は引き続き用いられ、E129系の投入により2015年に全廃となるまで活躍が続いた。
2015,07,26 新 潟 |
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クハ115形550番台を先頭としていたL1編成。地方線区におけるフリークエンシー向上及び短編成化により、不足する制御車を補う形で中間車を制御車に改造した車両が中部、中国地方を中心に配置された。サハ115形からの改造車もあるが、中間電動車を電装解除のうえで制御車に改造した車両も多い。このクハ115形550番台はモハ115形を電装解除のうえ新造の運転台を組み合わせたもので、新潟と広島に配置された。
2009,08,26 越後石山 |
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広島に転出した0番台。写真の車両は広島地区の体質改善工事施工車と同じ塗装に塗り替えられている。0番台で体質改善工事が行われた車両は存在しないが、体質改善工事施工車と編成を組む車両は同色への塗り替えがなされた。因みに0番台の前照灯は元々大型の白熱灯であったが、前面強化改造と同時に300番台以降の車両と同じくシールドビームに換装された車両が多い。シールドビーム化に際しては既存のライトケースを撤去することが多いが、JR東日本とJR西日本では元々のライトケースを維持しつつ、前照灯との口径差を鉄板で補う手法での換装も行われた。JR東日本では訓練車となった豊田区のクハ115-108が2014年まで在籍した。JR西日本では2000年代まで白熱灯を維持していた車両がこの形でのシールドビーム化がなされ、2015年まで在籍した。
2013,03,12 瀬 野 |
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地域標準色である濃黄色に塗り替えられた0番台。残存していた0番台も例外なく塗装変更の対象となったが、227系の投入によって2015年までに置き換えられている。
2014,12,30 広 島 |