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下関地区における列車短編成化を目的として115系の初期電動車ユニットに廃車となった115系の運転台を取り付けた車両であり、1989年に登場した。元々の種車もかなり車歴の古い車両ではあったが、550番台への改造時に車内は大幅なリニューアルが加えられており、急行列車にも用いられた415系800番台と同等の内装となっている。尚、415系800番台にも言えるがボックスシートがバケットタイプとなりシートピッチが拡大した分扉付近のロングシートは設置されず、座席定員は従来に比べて減少している。また冷房化改造も施行されているが、簡易型と呼ばれるタイプでその効きはあまり良いとは言えず、また冷房化の際に車端部に機器室が設けられた事からトイレは装備されていない。なお、妻面は濃い木目調に改められている。本番台は2連4本の8両が改造されて全車下関に配置され、主に山陽本線岩国以西で使用されていた。当初は前照灯が大型白熱灯であった車両も存在したが、後に全車ともシールドビームに統一された。また改造当初は湘南色を纏う編成も存在したが、末期は全車とも所謂「瀬戸内色」で統一されていた。貴重な115系初期車の生き残りではあったが、それ故老朽化も進行しており、2008年以降福知山区から転属されてきた115系6500番台に順次置き換えられ、2010年までに全車廃車されている。
2008,08,08 新山口 |