7000形 | |
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1954年登場。1956年までに93両が製造され、都電全盛期を築いた車両の一つである。製造年次ごとに形態・性能などが分けられており、それぞれ1次〜3次車と分類されるが、いずれも登場当初はやや丸みを帯びた車体を有しており、窓下の中央部にヘッドライト、左下にテールライトを備えるという出で立ちであった。尚、1次車は直角カルダン駆動方式の試作車であった1両を除き直接制御方式で、前面窓は運転台側が1枚窓、反対側が2枚窓という姿であった。2次車以降は間接制御方式であり、前面窓は全て1枚窓となっている。1・2次車50両は1972年までに全車廃車となっており、中でも2次車の10両はそれ以前に函館市交通局に譲渡されている。残された3次車のうち、7055号車以降の31両は路線が存続した荒川線に集結され、1978年の同線のワンマン化に際してその前年より車体更新工事が施工された。これに際してはアルナ工機で車体が新造されており、元の車体と載せ替えられている。更新された車体は今までの路面電車にはない軽快な車体が話題となり、後に登場した「軽快電車」の嚆矢とも言える存在となった。また、ホームの嵩上げがなされたことから車体はステップレスとなり、車内に車椅子スペースを当初よりそなえるなど、当時バリアフリーが大きく取り上げられない中でいち早くバリアフリーに対応し高い評価を得た。これらのことから、1978年には車体更新車としては異例ともいえるローレル賞を受賞している。因みに車体更新に際しては改番が実施され、種車の番号の若い順に再度7001から番号が振られている。更新当初は黄色地に青帯といういでたちで非冷房であったが、1985年以降順次冷房化と塗装変更が実施されて現在の姿に近づいた。尚、8500形の登場などに際し余剰となった8両は1999年までに廃車され、うち半数は豊橋鉄道に譲渡されている。運用離脱車を除くと2015年現在で17両が在籍しており、全車両が方向幕のLED化・内装の再更新などの体質改善を施行されているが、走行機器類の老朽化もあり、2015年からは新形式の8900形によって順次置き換えられていくこととなった。ただし、8両については残存の上、車体改修・台車及び機器換装の上で継続使用される(尚、それにより7700形に改番されるので、7000形という形式自体は近いうちに形式消滅する予定である)。 2009,06,14 町屋駅前〜荒川七丁目 |
■Variation |
2017/05/23