225系100番台
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 225系のうち100番台は、新快速の12両運転の拡充と、網干総合車両所に在籍していた221系の捻出及びその玉突きによる103系及び201系の置き換えを目的に2016年以降に投入されたグループである。0番台をベースとしているが、こちらは同時期に阪和線向けに製造されていた5100番台と同様の仕様変更がなされており、前面デザインが227系と同等のものに改められている他、車両異常挙動検知システムやドア誤扱い防止装置も標準で設置される等、5100番台で採用された機軸をフィードバックしている。また、一部車両については集電装置が増設されてダブルパンタグラフとなっている。制御方式は引き続きIGBT-VVVFインバーター制御方式で、車両性能は0番台と同等である。車内は基本的に0番台に準じるが、LED灯の採用に伴い蛍光灯カバーが廃されている。100番台はまず2016年に8連2本と4連各2本が製造され、2016年7月に営業運転を開始した。しばらくは少数派であったが、2020年以降更なる仕様変更を加えた増備車が製造されることになった。この増備車は前照灯がHIDからLED灯に改められたほか、空気圧縮機の変更や中間車へのフリースペース増設等がなされている。このグループからは新たに6連も製造されることになり、同じく6連を組んでいた221系を直接置き換えている。また、2023年には指定席サービス「Aシート」の増発に併せ、1両を「Aシート」仕様とした4連も2本増備されている。このグループのAシートは初めから2扉で製造されており、外装は既に導入されていた223系1000番台のAシートに準じているが、こちらは窓枠に座席を合わせた結果シートピッチが944oに狭められている。225系100番台は最終的に2024年までに8連7本、6連13本、Aシート入りの4連2本、4連7本の総勢176両の陣容となり、網干総合車両所の221系を全て一掃した。基本的に新快速が乗り入れる区間および草津線において、223系1000・2000番台と共通の運用に就いている。

 2024,05,31 山 科


2024/08/12