1955年登場の自社発注車。帝国車輌で製造されたこの車両は東北の鉄道として初めて全金属車体を採用した車両であり、性能こそ従来の釣り掛け駆動方式を採用しているものの登場時は「東北一のデラックス車両」と称された。因みに同年に登場した栗原電鉄のM15形もノーシル・ノーヘッダーの車体ではあるが半鋼製車両である。1962年に登場した自社発注車4400形と共に長年に渡って主力車両として活躍したが(尚、4400形登場時に十和田市方先頭部に貫通扉を設置している)、2002年には7200・7700系の運行開始を待たずして早々に運用離脱してしまった。しかし十和田観光電鉄では随一の名車であることからこのまま廃車とはならずに3600形として動態保存車両として再起した。専ら七百駅構内に留置されていたが、お花見のシーズンなどの臨時列車やイベント時を中心に走行していた。路線廃止後も他の車両と共に七百駅に留め置かれている。 2007,09,04 七 百 |