1955年登場。栗原電鉄の改軌時に製造された、在来車とは一線を画す車両である。車体はノーシル・ノーヘッダーで、駆動方式こそ従来の釣り掛け駆動方式であるが、台車・電動機など随所に当時最新のものを取り入れており、当時の地方私鉄の車両の中では非常にレベルが高い車両であった。車内は基本的にオレンジ色に塗られており、カバー付の蛍光灯が取り付けられているなど車内においてもグレードが高かった。尚、内装は一部を除き木製であり、全金属車両ではない。この点は同年に登場した十和田観光電鉄の3400形とは異なる。M15形は3両が製造されて長らくの間主力車両として活躍したが、1995年の動力内燃化に伴い全て廃車され、2両が若柳駅構内に、1両が「チャチャワールド石越」に保存された。くりはら田園鉄道廃線後に若柳駅構内の1両が解体され、現在は2両が姿を留める。 2007,03,26 若 柳 |