3600形
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 1980年代以降の十和田観光電鉄では3800形等の3000系列が幅を利かせていたが、3600形はその増備車両として1990年に再び元東急3000系列を譲り受けたものである。元々は1942年製の東急3650形デハ3655号車で、1989年の3000系列引退後に十和田観光電鉄に譲渡された。譲渡に際しては他の車両と異なり、ワンマン化改造と両運転台化が行われている。尚、新設された側は切妻型であり、他車と連結できるように貫通幌も設置された。十和田観光電鉄への当時は一番の新参者であったが、車歴の観点からみると最も最古参であるという変わった車両となっていた。2002年夏には旧型車の引退を記念して東急時代の緑色一色に塗り替えられ、その塗装のまま定期運用を離脱した。しかし廃車とはならずに3400形と共にイベント用車両として動態保存され、2012年4月の廃線までイベント等の団体運転やフォトラン等に供されていた。廃線後の現在は七百駅構内に留置されている。

 2007,09,04 七 百


■Variation
 新設された運転台方を見る。ライトケースこそ他車と同じだが、切妻型なのでどこかのっぺりとした印象を受ける。2002年の定期運用終了後は、イベント運転等の稼働時除き基本的に3400形と組んで留置されていた。

 2007,09,04 七 百