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2015年3月の北陸本線からの経営分離に伴い、あいの風とやま鉄道向けの車両としてJR西日本より521系の車両譲渡を受けたものである。あいの風とやま鉄道には2次車のみ2連16本が譲渡されており、車号の若い順にAK01〜AK16の編成番号が振られている。あいの風とやま鉄道ではIRいしかわ鉄道の車両とは異なる独自デザインが採用されている。側面は「あいの風」をモチーフとした波型の模様となり、乗客側から見て山側が富山県の自然をイメージした緑系のグラデーション、乗客側から見て海側が富山湾をイメージした青系のグラデーションという、左右で配色が異なる珍しい外観となった(駅名表も同様のデザインとなっている)。更に正面貫通扉と乗務員室後ろにロゴマークが配されている。経営当初は大半がJR時代の姿のままであったが、徐々に帯の貼り換えが進み現在は全てこの外観に統一されている。尚、JR時代に転落防止用幌の取り付けは終わっており、ワンマン運転にも対応していたこともあり、外装以外はほぼ変化は生じていない。あいの風とやま鉄道の車両としては2015年3月の経営移管時から使用を開始しており、IRいしかわ鉄道やえちごトキめき鉄道にも乗り入れ金沢〜糸魚川間の比較的広範な運用にあたる。また、JRにはなかった有料のライナー列車にも用いられている。なお、2017年以降413系の置き換えを目的に5編成が追加新造される計画で、新造車両はマイナーチェンジが施されたこともあり1000番台と区別された。
2016,07,08 泊 |