521系1000番台
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 あいの風とやま鉄道では2015年の経営移管時に521系の他に413系も5本譲受し、1編成当たりの収容力の多さを活かしラッシュ時を中心に充当していた。しかし、JR時代に体質改善工事を施工されていたとはいえ経営移管時点で製造から30年近く経ち、走行機器類に至っては60年近く経過しているものもあり、置き換えが予定された。この置き換えは521系で行われることになるが、譲渡車両ではなく自社発注の新造車両となり、既存の521系と比べて変更箇所があることから、1000番台に区分された。車体はJR西日本が投入していた521系の3次車に準じたデザインとなっているが、こちらは種別・行き先表示器がフルカラーLEDに変更されている。制御方式は引き続きIGBT-VVVFインバーター制御方式で、0番台が編成により三菱製と東芝製の制御機器が混在していたのに対し、こちらは三菱製で統一されている。車内は他の521系と同じく扉間は転換クロスシート、車端部は制御車が車椅子対応トイレと車椅子スペース、制御電動車がロングシートとなっている。座席モケットは0番台換装後や225系のものと同一である。車内照明は521系3次車に引き続きLED灯となったが、こちらはカバーが廃されている。ただし、アルミ型材の反射板を取り付けることで半間接照明とした。この1000番台は2017年に1本が製造され、しばらくは1本のみの陣容であったが、2020年以降は年1本ずつ増備が進み、2022年6月の時点では4編成が投入されている。最終的には5本製造される計画で、漸次413系を置き換えていく。編成番号は0番台の続番となるAK17から付番されている。なお、第3編成が製造された時点でJR西日本では窓配置や天井の形状が変更された同系列の100番台が製造が進んでいたが、こちらは既存編成と同じ仕様を踏襲している。

 2022,06,17 富 山


2022/06/18