5080系
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 2003年登場。目黒線の列車増発に合わせて製造された車両である。基本的なスタイルは5000系に準じているが、こちらは目黒線用の車両であることから4M2Tの6両編成となり、車体上部のラインが紺色のものとなって区別されている。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式だが、5000系や5050系が日立製の制御装置であるのに対しこちらは3000系偶数編成に合わせて東芝製の制御装置が採用されている。車内の造作は基本的に5000系に準じているが、カラースキームが異なっている他、最初期に製造された6連2本のみ、扉鴨居部の車内案内表示器が3000系と同様の2段表示LED式となり、ドアチャイムも3000系と同一のものが採用されていた。しばらくは6連2本と少数派であったが、2006年の急行運転開始や2008年の日吉延伸に合わせて増備がなされており、2020年初頭の時点では6連10本の陣容となっている。尚、第3編成以降は種別表示がフルカラーLED、行き先表示が白色LEDとなり、車内案内表示器もLCDへと変更されている。この5080系の増備により目黒線用の東急車は23本となり、必然的に東急車の運用増へと繋がっている。現在は3000系と並んで目黒線の主力車両として活躍している。2022年に予定されている新横浜線の開業及び相鉄線への直通運転に際しては本系列も充当されることになり、2021年より相鉄線への直通対応が開始されている他、同年より8連化に向けた中間車の配備も始まっている。この中間車は新造車両のみならず、6000系へのQ SEAT組み込みにより余剰となった車両も活用されている。増備された中間車の増結は2022年より漸次行われており、2022年度中に全編成が8連化された。2023年3月のダイヤ改正からは相鉄線への直通も始まり、海老名や湘南台の他、相鉄線内で完結する運用にも充当されており、その際には相鉄線横浜駅にも乗り入れる。

 2012,02,10 新丸子


■Variation
 2006年のダイヤ改正に合わせて増備されたグループ。種別表示がフルカラーLED、行き先表示が白色LEDとなり印象が変わっている。車内案内表示器がLCDとなったことで、アコモデーションは5000系と遜色のないものとなっている。またこのグループより当初から転落防止幌が取り付けられている。

 2007,07,11 多摩川
 2008年の日吉延伸に合わせて増備されたグループ。側扉のガラスが複層式になっており、扉形状が従来車と異なるものとなりその内側には化粧板も貼られた。2008年度は6本が一挙に増備されたが、とりわけ後期に投入された3本はスカートが強化型のものへと変更される等更にマイナーチェンジが施されている。

 2012,02,10 新丸子
 相鉄直通対応化改造が施された直後の5080系。相鉄用のデジタル無線アンテナが増設された点が外観の大きな変更点である。保安装置にATS-Pが追設され、その影響で乗務員室と客室の仕切り窓が一部埋められている。長らく2段LED式となっていた第1・第2編成も17インチの液晶表示器2基配置に改められており、目黒線系統の東急車における車内案内表示器は液晶表示器に統一された。

 2021,12,16 多摩川
 相鉄直通化のうえ、8両編成に増強された5080系。東横線の5050系(8連編成)と同じように、正面右上にステッカーが掲載されたが、こちらは目黒線仕様で水色になっている。大半の編成は新造された中間車が増結され、車両番号は8両編成対応のものに改番されている。5189F及び5190Fの2本のみ、6000系でQ-SEAT組み込みにより余剰となった中間車も活用されており、この2本は同一編成の中に3種類の内装が混在している珍しい編成となっている。

 2022,08,18 新丸子
 8両編成化された第1編成。同編成で特徴的なシャンパンゴールドの前面はそのまま残されている。なお、第2編成までは種別表示が幕、行き先表示が3色LEDとなっていたが、後にいずれもフルカラーLEDに改められている。

 2023,05,24 多摩川
 相鉄線への直通開始を記念し、ヘッドマーク及びラッピングが施された5186F。本来は3020系に施すところではあるが、直通開始時点で同系列が相鉄への直通に対応していなかったこともあり、本系列が抜擢されている。

 2023,05,24 多摩川
2023/05/29