2009年登場。老朽化している7500形の置き換え用に製造された車両である。イベント用途を兼用していた9000形とは異なりこちらは一般車である8500形の後継車両と位置付けられており、デザインは3種類の候補の中から公募にて選ばれ「丸みのあるスタイルで優しさと親しみやすさをイメージ」したものとなった。塗装は沿線に咲いているバラをイメージしたものが採用されており、2009年度に製造された5両はローズレッドを基調とする塗装が採用された。2010年度に製造された車両は新たに3種類の異なるカラー(バイオレット、オレンジ、イエロー)となり、結果として4種類の塗装が存在する事になった。走行機器は9000形と同等であり、IGBT-VVVFインバーター制御車両となっている。車内においては液晶型の案内表示器を都電の車両としては初めて設置した他、表面に凸凹のついたスタンションポールや長さの違う吊り革等のユニバーサルデザインを採用している。座席配置は他車同様のセミクロスシートではあるが、クロスシート部は背もたれが拡大されている他、モケットはピンクを基調としたものとなり、沿線に咲くバラをイメージしたバラの模様が描かれている。次期都電の主力車両となる8800形は、既に7000形に匹敵するほど両数が多くなっており、現在は10両が在籍して7500形の全車両を置き換えている。現在は8900形の新造に移行しており、8800形の新造は終了している。 2009,06,14 荒川車庫前 |
■Variation |