11000系
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 2008年登場。老朽化の進んでいた5000系7000系の置き換えと、将来のJR線乗り入れを見据えて製造された通勤型車両である。10000系がE231系に準じた車両であったのと同様、こちらもJR東日本が増備を進めているE233系に準じたものとなり、ほぼ同一の車体が採用されている。このため、相鉄では初めてとなるHIDランプやフルカラーLED、車内LCDも採用された。また、E233系同様にこちらも機器類の二重化が行われており、故障時にも運転が可能なようになっている他クラッシャブルゾーンも取り入れられ、万一の事故の際に対応した形となっている。尚、本家E233系に比べると、前面形状は酷似しているものの若干丸みを帯びている点が特徴となっている。10000系同様、こちらにもTIMSが導入されている他、製造時よりJR線乗り入れに備えて当初よりATS-P型やEB装置を搭載する。車内も基本的にE233系に準じ、化粧板や優先席付近の床模様等は同一であるが、モケットの色や床色は相鉄独自の配色となっている他、つり革は従来の三角型のものが採用されている。またLCDの表示内容も異なっており、これらの点においてはオリジナリティを発揮している。11000系の第1編成は2008年に導入されたものの、営業運転の開始は2009年6月に先延ばしとなった。以降は毎年1本のペースで増備が進んでおり、現在は10連5本が在籍している。なお、元々JR線への直通運転には、2018年度以降に新造される12000系と共に本系列も充当される予定となっていたが、直通開始時点では見送られることになり、2021年時点でも直通対応は施されていない。

 2021,12,16 天王町


2021/12/26