1993年登場。地下鉄直通車以外の本線系統において、4扉車両を増やし輸送改善を図る為に製造された通勤型車両で、新2000系と同等の車体に廃車となった101系の下回りを組み合わせた車両である。車体は前年まで製造が続いた新2000系がベースとなっているが当時は既に6000系の製造が始まっていたことから車内は6000系に準じたものとなり、車内案内表示器や車椅子スペースなどは製造当初から設けられている。西武所沢工場の製造能力の問題から落成当初は4連で運用されたが、後に全編成が10両固定編成となっている。最終的には1999年までに10連8本80両が製造された。一部編成は新宿線でも使用されたが、2000年以降は全て池袋線に集結しておりほぼ池袋線専属車両となっている。尚、2000年に西武所沢工場が閉鎖された事からこの9000系が西武所沢工場製の最後の車両となり、また以後は黄色い車体の車両が製造されていない。下回りは製造から35年近く経っており、経年により老朽化してきたことから、2004年より制御装置及び主電動機の換装が始まり、換装された車両は20000系と同等のVVVFインバータ制御車両となった。更新車は差別化を図るため前面に車番とステッカーが貼り付けられているが、現在も一時的にステッカーが外されることがある。2008年までに全ての車両で制御装置の更新が終わっており、引き続き池袋線の優等運用を中心に活躍している。なお、機器更新がなされた車両ではあるが、40000系への置き換えに伴い、2017年度より廃車が発生している。ただし、運用を外れた一部の車両は多摩湖線の新101系置き換えのために、4連への短縮とワンマン化改造等が施されている。 2009,02,16 中村橋 |
■Variation |