1999年登場。製造から30年がたち老朽化した旧101系の置き換え及び池袋線線増に伴うう創力増強の目的で製造された通勤型車両である。車体は6000系50番台と同じくアルミ製となっているが、こちらは日立製作所のA-trainに基づいて製作されており、車体には塗装が施されていない。地下鉄直通車の6000系とは異なりこちらは地上線用の車両であることから、前面の貫通扉は廃され非貫通構造となった。制御方式はVVVFインバータ制御方式だが、こちらはIGBT-VVVFインバータ制御方式が採用されており、従来の車両に比べて車両の騒音が低減されている。更に定速運転にも対応している。車内は基本的に6000系に準じているが座席は片持ち式ロングシートとなり、更に後期製造車では先頭車の車椅子スペース部分に折りたたみ式座席が取り付けられている。尚、西武鉄道の車両としては新交通システムの8500系以外では初めてワンハンドルマスコンハンドルが採用されているが、両手操作型ではなく左手操作型となっている。また、ATIと呼ばれる車両情報装置が採用されており、この装置への集約により引き通し線が減少するなど、従来車に比べて様々な面での省力化が図られている。20000系は2005年までに10連・8連各8本の144両が製造され、2004年までに本線系統から旧101系を撤退させている。現在も池袋線・新宿線の双方で主力車両として活躍しているが、2006年以降は6000系の副都心線改造工事に伴う転用により、新宿線の方が本数が上回っている。 2009,02,16 新所沢 |
■Variation |