20系 | |
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1984年登場。深江橋〜長田間の延伸開業と非冷房のまま存置されていた30系・50系の置き換えを兼ねて投入された車両である。大阪市営地下鉄では1979年よりVVVFインバーター制御方式の実用化に向けた試験を行っており、20系はそれまで100形で試用されていたVVVFインバーター制御装置を初めて営業線用の車両として実用化しているが、これは高速鉄道用の車両としては日本初となる。このため、日本の鉄道史に残る車両の一つと言っても過言ではない。尚、最初に登場した第1編成は試作的要素が強く、後に国鉄が製造する207系のように、車両ごとにインバーター装置のメーカーが異なっている。機器類が最新のものを取り入れているのに対し車体は10系に準じたもので車内もさほどの大きな変化はなく、前照灯が角型となっている点が外観上の差異となっている。登場当時は長田延伸を控えた中央線に配置されたが後に谷町線にも投入され、1989年までに中央線に6連7本、谷町線に6連9本が製造されている。尚、これ以降は軽量ステンレス車体の新20系が製造されたため、この形状をもつ20系の製造は終了している。しばらくは1989年当時の陣容のまま推移したが、2006年に近鉄けいはんな線が延伸開業をするのにあわせ中央線の車両はワンマン化及び高速化改造、更に制御装置の更新を行う事となったが、同じく制御装置の更新時期が迫っていた谷町線の車両にも同様の改造を施行する事となり、その結果20系は24系と引き換えに全車中央線へと集結して現在に至っている。尚この更新に際し、制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式へと変更され、更に車内には案内表示器やドアチャイムの取り付け・車椅子スペースの設置等が行われてアコモデーションも強化されている。2014年に第1編成が廃車されているが、残りの編成は残存した24系と共に、コスモスクエア〜学研奈良登美ヶ丘間にて使用されていた。残る車両も2022年の30000A系、2023年の400系投入により急速に置き換えられ、2024年3月のさよなら運転を以てその活躍に終止符を打った。 2008,03,14 弁天町 |
■Variation |
当初谷町線の車両として製造された30番台。6連9本が在籍していたが、けいはんな線の延伸開業に伴う車両転配によって24系と入れ替わりに中央線へと移籍し、同時に制御装置の更新を始めリニューアルがなされている。 2009,03,15 生 駒 |