10系 | |
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試作車が1973年、量産車が1979年に登場。試作車の落成当初は谷町線における急行運転を目的としており同線を中心に試験がなされたが、急行運転の計画は立ち消えとなり、量産車は御堂筋線に投入されることとなった。尚、試作車の谷町線在籍当時は20系の付番がなされていた(ただし現在の20系とは異なる)。車体は30系に続き18m級4扉のアルミ車体であったが、前面は30系とは異なり貫通扉が正面左側にオフセットされた左右非対称のデザインとなり、周囲をFRP製の枠で縁取った所謂「額縁スタイル」が採用されている。本形式は大阪市営地下鉄では初めて電機子チョッパ制御方式が本格的に採用されている。これにより放熱が従来車両に比べて大幅に低減された事もあって、当時の地下鉄車両では非常に珍しかった冷房装置も新造当初より搭載されており、御堂筋線の車両性能及びサービスの向上に一役買った(なお、試作車は試験当時は冷房準備工事にとどまっており、営業運転投入までに冷房化されている)。1989年までに9連26本が落成したが、その後の10両化に際し組み換え及び一部車両の廃車が実施され、編成組み替え後は10連23本230両の陣容となっている。1998年よりリニューアル工事が行われており、施工車両は20系に似た外観となった他、案内装置の取り付けや車椅子スペースの設置など21系と同等のサービスを提供できるよう改造されている。2006年度の更新車からは制御装置も変更されており、IGBT-VVVFインバーター制御方式となった。2006年度以降の更新車は在来車両との違いから10A系と形式が変更されているが、車両番号は変化がない。長らく御堂筋線の顔として活躍してきた10系だが、2011年以降に30000系が御堂筋線にも投入される事となり、チョッパ制御方式のまま残っている車両から順次置き換えられた。最後の10系は2019年7月に廃車され、これを以て大阪市高速電気軌道からチョッパ制御方式の車両が消滅し、VVVFインバーター制御車両に統一された。残る10A系についても同年11月より廃車が開始され、30000系の増投入により置き換えが進んだ。2022年7月に最後まで残った1本も運用を離脱し、こrっを以て10系時代を含むその活躍に終止符が打たれた。 2008,03,12 西中島南方 |
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