1400系
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 1981年に登場し、大阪線に投入された通勤型車両である。前年に京都・奈良線に投入された8800系とは異なり久々にフルモデルチェンジが施されており、前照灯周りへのステンレス板の設置や尾灯・標識灯を特急型車両と同じ角型一体型のものへと変更する等それまでの車両とは大きく異なるものとなっている。また車体断面は袖が絞られない切妻に近い形となっており、従来車両に比べて軽量化も図られている。車内はロングシートであるが、袖仕切りの形状や化粧板の変更など数多くのモデルチェンジがなされており、以降に製造された通勤型車両に反映されている。同時期に奈良線系統に導入された投入された8810系共々、内装・外装の何れをとっても1980〜1990年代を代表する近鉄通勤車のデザインを築いた最初の車両であるという点は大いに特筆できる。ただし運用の柔軟性を保つため、従来車との連結運転を行えるようになっている。制御方式は近鉄で初めて界磁チョッパ制御方式を採用しており、後に製造された1200系2050系等にも反映されている。また主電動機の出力が160kwへと向上されており、これにより地平部・青山峠等の急勾配区間の双方でも高速運転が可能となっている。1984年までに4連4本の16両が製造され、当初は全編成高安に配属された。1984年に製造された1本を除きトイレは設けられていないため、主に大阪線青山町以西の運用に充当されている。

 2009,03,15 今 里


■Variation
 B更新施行及び前照灯がLED化された1400系。近鉄一般車の前照灯LED化は2018年から開始され、各型式とも散発的に換装されているが、1400系はB更新を機に換装が進んでいる。

 2022,07,13 鶴 橋
 遠路宇治山田までの運用に臨む1507F。1984年に製造されたこの編成のみ製造当初からトイレが設けられており、長距離急行に充当されることも多かった。それ故、この編成のみ近年まで明星検車区に配置されていた。

 2008,03,09 今 里
 名古屋線の急行に充当される1507F。2018年に所属が冨吉検車区に移り、名古屋線を中心とした運用に充当されるようになった。他の3編成は引き続き高安検車区に所属するため、1507Fは日常的に名古屋線を走行する唯一の1400系となっている。

 2019,05,05 塩 浜
2022/07/17