E257系5000番台
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 E257系のうち5000番台は、老朽化の進んだ185系の置き換えを目的として、松本車両センターに配置されていたE257系基本番台(3〜11号車)のうち、2000番台への転用改造がなされなかった車両を種車に更新工事を施した番台区分である。特急「踊り子」用に転用された2500番台と同じく、表示器類は3色LEDを堅持しているが、前照灯・尾灯はLED化されている。外装は白地を基調に窓周りを中心に濃淡緑のストライプが配されたものとなり、置き換える185系に似た色合いとなっている。制御方式は引き続きIGBT-VVVFインバーター制御方式が踏襲されているが、制御装置や補助電源装置は新たなものに換装されている。また発電ブレーキが撤去され、併せて抵抗器も撤去されている。モケット換装や指定席ランプ、コンセントが取り付けられた2500番台とは異なり、車内は0番台時代から殆ど変化はなく、座席モケットも所謂「武田菱」模様のものがそのまま使用されている。2000番台と異なりグリーン車の全室化も行われておらず、グリーン車は普通車との合造となっている。ただし、鴨居部のパネルが灰色のものに交換されている他、先頭車の一部座席が撤去され、大型荷物置き場が新たに設けられる等の変更点もある。5000番台は2021年中に9連3本が改造され、いずれも大宮総合車両センターに配置されている。5500番台と異なりこちらはいっさい定期運用は持たず、団体臨時列車の他、繁忙期の「あずさ」「踊り子」「新宿わかしお」等に充当されることがある。

 2024,05,05 新子安


■Variation
 東京方先頭車のクハE257形5100番台。こちらは元々前面貫通構造となっており、電気連結器も備えているものの5000番台への改造後は非貫通扱いとなっている。

 2024,05,05 新子安
2024/05/05