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2004年登場。房総・北総地区で活躍していた183系を置き換えるために製造された特急型車両である。基本的には0番台に準じており前面デザインはクハE257形100番台に準じているが、塗装は255系のように黄色と青を前面に押し出したものとなり、車両の印象は大きく異なる。性能も0番台に準じており、通常は温暖な線区でしか使用されないが耐寒耐雪構造であり、団体列車等で遠方線区へ乗り入れる事が考慮されている。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式と0番台と共通であるが、0番台が日立製単独であるのに対しこちらは三菱・日立製併用であり、また音の静粛化が図られている。編成は0番台が基本編成9両と付属編成2両という2種類が存在したのに対しこちらは全て5両で1編成を組み、グリーン車のないモノクラス編成となっている。尚、普通車座席は同等のものを採用しているが、カラーコードが変更されている他モケットが青系統になっており、房総方面を走る特急らしいアコモデーションとなっている。2005年までに5連19本195両が製造され、2004年のダイヤ改正でまず房総特急を、次いで2005年のダイヤ改正で北総特急を全て置き換え、同時に183系は定期運用から撤退した。255系と共に主力車両として使われる他、かつては横須賀線のホームライナー運用も担っていた。現在は「さざなみ」の減便や「あやめ」の廃止等、房総特急の運用は漸次減少しており、それに伴い余剰車を活用し臨時快速「山梨富士」の千葉延長運転便や特急「ちばかいじ」、2019年以降は特急「富士回遊」の増発便等、中央線方面の臨時列車に登板する機会が増えており、一部の編成は豊田車両センターに常駐していた。2020年以降は5連4本を対象に改造及び2500番台への改番がなされ、2021年3月より特急「踊り子」「湘南」に充当されている。なお、豊田車両センター常駐車を始め、2500番台に改造されなかった5連5本は2021年以降に別途改造が施され、5500番台に改番された。この改造により、500番台は房総特急、5500番台は波動輸送と区別されるようになり、500番台を使用した波動輸送は縮小傾向にある。
2008,02,21 舞 浜 |