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従前特急「踊り子」に用いられてきた185系の老朽化により、その置き換えのためにE353系の台頭で余剰となっていたE257系0番台に改造を施し、特急「踊り子」等の基本編成用として転用したものであり、0番台のうち9連を組む基本編成が種車となっている。正面の愛称表示器は3色LEDのままだが、前照灯・尾灯がLED灯になり、印象が変わっている。外装は0番台の「武田菱」を基調としたものから改められ、白を基調として、窓周りを中心にペニンシュラブルーの帯が配されたものとなった。走行機器類は更新工事が施され、制御方式は引き続きIGBT-VVVFインバーター制御方式が踏襲されているが、制御装置や補助電源装置は新たなものに換装されている。また発電ブレーキが撤去されており、併せて抵抗器も撤去されている。なお、185系時代と同様、伊豆急下田側が基本編成となる構成になることから、改造に際しては編成を方向転換させている(0番台当時は、伊豆急下田側が付属編成となる構成であった)。普通車の車内は基本的に0番台と同様で、座席モケット、カーテン生地の交換、鴨居部のパネル交換、指定席予約確認ランプ及び窓側への電源コンセントの追設といった改造が行われている。また、先頭車は車端部の座席1席分を撤去のうえ、大型荷物置き場が設けられた。グリーン車はもともと0番台が普通車との合造であったが、全室グリーン席に改められ、形式もサロハE257形からサロE257形に変更されている。こちらも座席モケットの変更や窓側へのコンセントの追設等が行われ、普通車であった部分もグリーン座席へと改められているが、座席自体は0番台のものと同様である。2000番台は2019年に最初の編成が竣工した後、改造が終了した順に配備が続き、2020年3月のダイヤ改正でE261系と共に営業運転を開始した。なお、工期等の都合かペニンシュラブルーの帯が入らない状態で竣工した編成や0番台と同じ塗装で落成した編成も存在する(いずれも営業運転開始までに現行塗装に統一された)。1年後の2021年3月改正で185系の運用を全て置き換えると共に、ライナーから格上げした特急「湘南」にも充当されるようになった。同時に付属編成に2500番台を連結した14連でも運用されるようになった。2500番台との連結時は貫通幌も取り付けているが、185系時代と同様、編成間の通り抜けは行えない。現在2000番台は9連13本の陣容で全て大宮総合車両センターに配置されており、特急「踊り子」「湘南」に充当されている。
2022,05,04 新子安 |