817系2000番台
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 817系のうち2000番台は、福北ゆたか線の輸送力増強と走行機器類が老朽化していた717系200番台の置き換えを目的に、2012年に増備された区分である。車体形状は2007年に製造された1100番台をベースとしているが、この2000番台からは側面が白色に塗装されるようになった。また、前面窓下に無数の切れ込みが入り、その点も既存番台と異なる点である。動力機構は既存の817系をベースとしているが、こちらは主変換装置が二重構造となり冗長性が確保された他、コンプレッサーとは別個に空気タンクを装備しており、故障時の対応が強化されている。車内はそれまでの817系とは異なり、オールロングシートとなっている。このロングシートは、プライウッド製ベンチシートの座面と背ずりの一部にモケットを貼ったもので、一部の座席には815系にもみられたヘッドレストが取り付けられている。前述のとおり本番台はロングシートだが、扉付近のつり革が円形状に配置された構造は引き継がれている。車内照明はJR九州の車両として初めてLED灯が採用されている。乗務員室はそれまでの817系は半室構造であったものが、こちらは全室構造に改められている。2000番台は2連6本が製造され、同数の1000番台が鹿児島及び熊本に転属し、鹿児島転属車は717系を置き換えている。因みにこのうち1本は床材に難燃木材が採用されている。現在も全編成直方に配置されており、福北ゆたか線で用いられている。

 2013,03,13 直 方


2020/05/27