733系4000番台
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 733系のうち4000番台は、経年の進んでいる721系の置き換えを目的に2024年以降に導入された番台区分である。快速「エアポート」への導入を主眼に置いているため、既に導入されている3000番台と同様6両固定編成を組み、車体形状・デザインは同番台に準じているが、既に投入されていた737系の要素も取り入れられている。既存区分と比べた際の外観上の特徴として、一部側窓の上部が737系と同様開閉可能となっている点が挙げられる。また、制御方式は737系と同じハイブリッドSiC-VVVFインバーター制御方式が採用されており、制御装置が3000番台に比べて小型化されている。駆動方式もWN駆動方式に変更された他、歯車比も737系に合わせて既存区分と比率が変更されている。車内のレイアウトは普通車(ロングシート)、uシート(回転リクライニングシート)とも概ね3000番台に準じているが、車内案内表示器がJR北海道の車両として初めて液晶表示器が採用された。普通車は各扉鴨居部、uシートはデッキ仕切り部の妻面にそれぞれ設置されている。それまでの733系で採用されていた乗降部付近のエアカーテンは本番台では省略されている他、車椅子スペースを兼ねたフリースペースが増設されている。また、セキュリティ向上のため、防犯カメラや非常通報装置もそれぞれ新設された。uシートには各座席にコンセントが新設されており、サービス向上が図られている他、デッキ部との仕切りが木目調に改められた。なお、チケットホルダーは省略されている。この4000番台は2024年10月から営業運転を開始した。2025年までに6連7本が導入され、721系を置き換え最終的に快速「エアポート」は本系列に統一される予定となっている。

 2025,10,24 千 歳


2025/10/26