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2015年登場。JR北海道では2016年3月の北海道新幹線部分開業に伴い、函館本線の五稜郭〜新函館北斗(新幹線開業時に渡島大野より改称)間を電化の上、函館〜新函館北斗間にアクセス列車を走らせることとした。同列車に充当する目的で製造された車両がこの733系1000番台であり、函館地区のJR線における普通列車用車両としては初の電車である。0番台同様1M2Tの3両で1編成を組み、基本的な形状は0番台のそれに準じているが、北海道新幹線のアクセス列車に使用されることから帯はH5系に合わせたパープルを基調に、JR北海道のコーポレートカラーであるライトグリーンを配したオリジナルのものとなった。貫通扉・側扉横には愛称名でもある「はこだてライナー」のステッカーが貼り付けられており、その点も他番台では見られないものとなっている。また、既存車両でシールドビームを採用していた前照灯・標識灯についてはLED灯に変更されている。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御で、回生ブレーキ・全電気ブレーキを標準装備するほか、3000番台に引き続いて主電動機に全閉式主電動機を採用したことで雪切室が廃止されており、定員増にも寄与している。車内はオールロングシートとなっていて、車いす対応トイレ・車椅子スペースの設置やステップレス構造の採用等バリアフリー対策が施されている点は他の番台と共通の仕様となっている。ただしこちらは0番台や3000番台とはカラースキームが異なっており、袖仕切りが木目調となった他、側扉及びその鴨居部は赤レンガをイメージした塗装とされている。なお、車内灯は全てLEDが採用されている。1000番台は3連4本が製造され、全編成とも函館運輸所に配備された。2016年3月のダイヤ改正より函館〜新函館北斗間のアクセス列車「はこだてライナー」に使用されており、基本的には3連での単独運用となるが、多客時には2本併結した6連も見られる。
2016,05,05 五稜郭 |