701系100番台
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 1994年登場。秋田地区に残っていた客車列車を更に置き換えるべく製造された番台で、701系0番台の増備車両と言う位置づけである。0番台との相違点としては、蓄電池を鉛電池からアルカリ電池へ、補助電源装置をMGからSIVへそれぞれ変更し、つり革の形状変更及び増設等がなされている点があるが、外観上では尾灯が0番台に比べて200mm上に位置しており、その点が分かりやすい差異と言える。標準軌線に配置された701系を除き以降の増備車は100番台を元に製造されており、その意味では以降の車両の基礎を築いた車両と言っても過言ではない。尚、この番台はすべて土崎工場で製造されており、その点は特筆事項と言えよう。100番台は車両の転配が最も激しく、当初は全車秋田区に在籍していたものが1999年の山形新幹線延伸に伴い2連5本が仙台に転属、更にその仙台へ転属した車両のうち、キハ58形置き換えの為に2007年に1本、E721系の増備により2010年に3本が再び秋田へと戻っており(2013年に1本が仙台に転出)、現在では2連2本が仙台車両センター・2連3本と3連1本が秋田車両センターにそれぞれ配置されている。仙台に配置されている車両は717系と同様に常磐線直通運用を中心に使用されていたが、現在では他の701系と共通に運用されている。尚、仙台に配置されている車両は仙台支社色のラインが配されているが、貫通扉が緑に塗装されていないため、その点は他の番台との差異となっている。

 2007,03,25 名 取


■Variation
 秋田地区では0番台と同じく紫とマゼンタの2色の帯を纏った姿となっている。この編成は2007年に仙台地区から秋田地区へと返却された編成で、転属と同時にスカートが強化型スカートに、集電装置がシングルアームパンタグラフへと換装されている。この編成に限らず、秋田地区では全ての701系に対してパンタグラフの換装が順次施行されている。

 2007,09,06 浪 岡〜大釈迦
 100番台では唯一3連を組む編成。0番台と共通に運用されている。

 2007,09,08 青 森
 更新工事が施行された100番台。制御装置が換装されてIGBT-VVVFインバーター制御方式となった他、制動方式が発電ブレーキから回生ブレーキに変わったことで屋根上の抵抗器が撤去されている。この更新とは別に集電装置のシングルアームパンタグラフ化や行き先表示器のLED化も行われており、登場時からは外観が変化している。

 2019,01,14 八郎潟
 更新工事が施行された仙台地区の100番台。秋田地区の100番台と同様の改造が施されており、抵抗器の撤去や行き先表示器のLED化がなされている。かつての100番台は常磐線への直通運用主体に用いられていたが、現在は基本的に混用されている。

 2023,06,30 郡 山