717系0・100番台
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 1986年登場。仙台地区においてフリークエンシーダイヤを導入したものの乗降に難のある車両が多かったことから、それを打開すべく東北新幹線開業後に余剰となっていた急行型車両451系・453系の下周りを流用の上、新製の車体を搭載して造られたた近郊型車両である。車体は既に登場していた417系に準じた両開き2扉の車体となったが、冷房装置は種車のものをそのまま流用している。このうち電動車に関しては、451系の機器を流用した車両が0番台、453系の機器を流用した車両が100番台と分けられている。内装は既に導入されていた417系に準じておりセミクロスシートとなっているが、そのほとんどに廃車発生品が用いられているのが特徴である。また寒冷地での使用に際して雪切り室も設けられたが、こちらは417系の用に送風機は内蔵されていない。前述の通り451系・453系の下周りを流用しているが、抑速ブレーキは設けられなかった。ただし455系等とは連結しての運転が可能となっている。0番台ユニット5本、100番台ユニット5本の合計3連10本が竣工し、抑速ブレーキを持たない事から登場時より専ら常磐線方面に使用されており、福島方面へ乗り入れる事は殆どなかった。2006年より廃車が始まり、417系の運用離脱後もしばらくは使用されていたが、2007年度中にはE721系に置き換えられ、全車両運用を離脱した。現在は全車廃車されており、保存車は存在しない。

 2007,03,25 名 取