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1999年登場。同年の奥羽本線山形〜新庄間改軌(及び山形新幹線延伸)にあわせて製造された車両である。同時期には狭軌線用に1500番台が導入されていた関係で基本的に同番台をベースとしているが、前面デザインは5000番台と同じく、尾灯を窓上に配したものとなっている。帯色は同じ線区を走る719系5000番台と同じく、オレンジ・白・緑のラインを配したものを採用した。当初の制御方式はパワートランジスタ素子を用いたVVVFインバーター制御であったが、当初より回生制動を採用したことにより、屋根上から抵抗器が廃されている。ただし当初より板谷峠を超える運用も考慮されたことから、ディスクブレーキの増強と砂箱・砂撒き装置の搭載がされている。車内は山形近郊における輸送量に鑑みオールロングシートとなっており、窓配置も狭軌用番台とほぼ同様の仕様に戻されている。カラースキームも同時期に狭軌線に投入された1500番台に準じたものとなっている。なお、福島方(クハ700形)の前位側には車椅子対応の大型トイレが設置された。同番台の運用区間ではすべてホームの傘上げがなされていることから、床面高さ1180oのステップレス構造となっている。またワンマン運転にも対応し、必要機器を搭載している。5500番台は2連9本が製造され、前述のとおり山形〜新庄間改軌と同時に営業運転を開始し、既存の改軌区間の運用にも入るが、原則として板谷峠を通過する運用には入らず、基本的に米沢〜新庄間で活躍している。5500番台も他の701系の例にもれず2013年以降に機器更新が行われており、現在では全車とも施工が終わっている。
2013,09,17 赤 湯 |