150形
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 1994年登場。非冷房かつ旧性能であった元西武451系・551系の100形を置き換えるために西武鉄道より譲渡を受けた車両である。100形と違いこちらは高性能の冷房車となり、末期の100形と同じく2連3本が導入されたが、1本ずつ西武鉄道時代の形式が異なっており、それぞれ401系・701系・801系となっている。これはそれぞれの仕様がほぼ同一であることから同一形式に統一されたものであるが、譲渡に際しては401系を種車とする編成の台車が従来空気バネであったものを701系と同じコイルバネ台車に換装している他、701系・801系を種車とした編成は中間電動車に先頭車の運転台を接合することで制御電動車へと改造されている。尚、100形と異なり電装解除はなされておらず、全ての車両が電動車となっている。同車の導入は上信線車両の冷房化率向上に寄与しており、結果として同線のサービスアップに貢献したといえる。現在はワンマン化改造などを経ながら3編成とも現役であり、後継の500形などと共に主力車両の一つとして使用されている。尚、150形が西武鉄道で竣工したほぼ同時期に同じ西武所沢車両工場で上信自社発注車の200形・300形の後期車が製造されており、200形・300形後期車とは側面形状や車両機構を含めて実質兄弟車両といっても過言ではない。長年にわたり主力車両の一翼として活躍した150形だが、JR東日本から譲受した700形の台頭により置き換えられることになり、2018年の第1編成(元西武401系)より運用離脱が始まった。最終的には2019年9月の第2編成退役を以て全編成とも運用を離脱している。

 2005,09,10 南高崎〜根小屋★


■Variation
 もと801系の第2編成。こちらは1997年から一貫して群馬サファリパークの広告車両となっており、シマウマを模した塗装がなされている。15年たった現在も塗装が殆ど変わっていない希少な存在である。801系は譲渡された車両が非常に少なく、流鉄の2000系が引退した現在は稼働する唯一の元801系車両となっている。150形では最後まで残った編成だが、2019年9月を以て運用を離脱することになった。

 2013,08,17 千 平〜下仁田
 もと701系の第3編成。この編成に限らず150形は登場時コーラルレッド1色であったが、1999年までに全面広告車へと変更されている。第1編成同様に2012年まではマンナンライフの広告車両であった同車だが、後にストライプ模様となっており、その上に下仁田ジオパークのラッピングが施されている。

 2005,09,10 高 崎★
 末期の第3編成。ストライプ塗装の上に下仁田ジオパークのラッピングが施された姿となっている。同編成は2019年5月に廃車されているが、他の2編成とは異なり運用離脱に際しては特段のイベントはされていない。

 2013,08,17 高 崎〜南高崎
 2014年時点での第1編成。第3編成と同じく緑のストライプ塗装となっているが、こちらは前面に「JDK」の文字が入っていた。

 2014,09,06 高 崎〜南高崎
2020/02/24