2000系
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 1994年に老朽化した旧型車両を置き換えるべく投入された車両。元西武701・801系で、総武流山電鉄としては初めての新性能冷房車となった。譲渡に際し、中間電動車に運転台を接合する工事を施工された車両がいるが、これは701・801系に制御電動車が在籍していなかった為の措置である。この他、前面通過標識灯の尾灯化などの各種改造が施されている。登場時は2連のみの在籍であったが1995年には3連の編成も竣工し、1997年までに2連・3連各2本の10両が揃った。2連はそれぞれ「青空(青色)」・「なの花(黄色)」、3連はそれぞれ「流馬(水色)」(2007年11月運用離脱)・「明星(茶色)」(2009年4月運用離脱)という愛称が付けられている。総武流山電鉄では一番の主力車両して、活躍していたが、前述の通り3連編成に関しては全て2009年までに廃車された。尚、つくばエクスプレスの開業に伴う乗客減に伴い2連の車両に関してはワンマン化改造が施され、ドアチャイム・自動放送が取り付けられた他行き先表示器が2文字表記対応のLED式のものに換装された。しかし老朽化が進んでいる事から2012年以降、2連車も運用を離脱していくこととなった。既に「青空」は廃車されており、残る「なの花」も2013年4月に現役を退いており、これを以て流鉄からは元西武701系・801系が全廃となった。

 2007,06,17 鰭ヶ崎〜平和台


■Variation
 元701系の「なの花」。車体は黄色がベースで、西武鉄道時代の面影をよく残している。現在の流鉄の車両では唯一、ライン及びストライプの色が白ではなく、黄緑色となっている点も特徴である。2012年7月の「青空」引退後は、2000系最後の1本となっていた。

 2012,07,24 幸 谷〜小金城趾
 最後まで営業運転に供された「なの花」のうち、クモハ2006については廃車後千葉県松戸市の「昭和の杜博物館」に静態保存された。さよなら運転時の姿のまま保存されており、行き先表示器は原型の方向幕に復元されている。

 2016,11,26 昭和の杜博物館
 同じく元701系の「明星」。3連を組んでいるので日中は専ら休んでいる。茶色ベースなので光の当たり具合によっては3000系の「流星」と混同する。2009年4月29日限りで運用を離脱している。

 2009,04,28 流 山
 「明星」は営業運転離脱までのおよそ1ヶ月間、運用に入る時には特製のヘッドマークを取り付けて走っていた。「明星」だけでなく、「流馬」や「あかぎ」の引退時も同様にヘッドマークを掲出していた。

 2009,04,28 幸 谷〜小金城趾
 こちらは元801系の「流馬」で、車体色は水色がベースとなっている。この編成は残念ながら乗降客減の煽りを受けて、先んじて2007年11月に運用を離脱してしまった。

 2007,06,17 馬 橋
2016/11/26