 |
1988年登場。それまで在籍していた雑多な旧型車両を置き換えるべく、元東急7000系の譲渡を受けて導入された、弘南鉄道初の高性能車両である。東急7000系としては初の地方私鉄への譲渡となった。同車は弘南線と大鰐線の両方に投入されているが、弘南線よりも車両水準が低い大鰐線の体質改善を図るため、それまで弘南線優先であった弘南鉄道では6000系と共に初めて大鰐線から投入されている。後に弘南線にも投入されるが、車両面では両者の間で違いがある。具体的には、大鰐線に投入された車両は日立製の電装品を装備し、東急時代の車番をそのまま引き継いでいる。これに対し弘南線に投入された車両は東洋製の電装品を装備しており、譲渡に際して改番が行われている。また、弘南線のみ中間車を先頭車化した車両が存在し、それは7100・7150番台に区分されている。何れも譲渡に際し回生の切断、ベンチレーターのカバー取り付け、スノープラウ取り付けや暖房の強化などの寒冷地向けの改造が施されているが、パイオニア台車を始め、走行機器類に関しては殆ど変化がない。尚、後にワンマン運転への対応・半自動ドアスイッチの取り付けも行われており、ラインも登場時が全車前面に赤帯を巻く程度であったのが青帯に変更される等登場時に比して印象の変わった車両も多い（尚、青帯への変更は全編成には波及していない）。ただし他社に譲渡された東急7000系が順次冷房化されるなか、弘南鉄道の車両のみ全車とも非冷房のまま存置されている。7000系は1990年までに総計2連12本の24両が投入されて弘南鉄道の近代化に貢献したが、1997年に起きた衝突事故の影響で2両が廃車されており、現在は両線あわせて2連11本の22両が在籍している。 2007,09,05 中央弘前〜弘高下 |
