7000系
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 7000系は1991年の昇圧に伴い在来車を一掃するために登場した車両である。元東急7000系であるが、全て中間車に運転台を取り付けた改造車であるので貫通扉がついた原型のものは存在しない。東急7000系には日立製か東洋電機製の電装品のどちらかが装備されていたが、福島交通には1両を除いて東洋電機製の電装品を採用した車両のみが譲渡された。当地では2連5本と3連2本を組成し、このうち2連3本に関しては冷房化も行われた。尚、冷房は床置き式を採用した為冷房化された車両は非冷房車に比べて定員が減少している他、形式も従来の車号の前に01がつくものに変更されている。ただし車体表記は変わっていない。昇圧以後はこの形式のみの配置となり主力車両として活躍してきたが、2001年に2連1本が事故廃車された為、それ以降は2連4本、3連2本の14両体制となっていた。四半世紀以上主力車両として活躍してきたが、老朽化が進んだことから、2016年より後継の1000系へと置き換えが始まっている。尚、東急時代も1000系へと置き換えられて転出している7000系だが、譲渡先でも同じように1000系へと置き換えられるケースは福島交通が唯一となっている。最終的には2019年3月末までに全編成が営業運転を終了したが、最後まで使用されていた2両は桜水車庫に留置され、2020年の時点でもイベント用に使用されることがある。なお、一部の廃車発生品については同じく元東急7000系を使用する弘南鉄道に譲渡されている。

 2007,03,27 桜 水


■Variation
 3両編成は全て非冷房で、平日朝ラッシュ時のみ走行する。使用頻度が少ないからか2両編成に対して施工された室内モケットの更新は行われていない。秩父鉄道の2000系が廃車された現在、唯一7000系の中間車両が存在する路線となった。

 2007,03,27 桜 水
 2連を組む編成のうち、7109-7110の2両については冷房装置は搭載されず非冷房のまま推移した。冷房改造車となり、車端部にルーバーが設置されず原型を保っている点が特徴であった。2016年の1000系導入に際しては最初に運用を離れ、さよなら運転の後2016年9月に廃車された。尚、冬季間はこのようにスノープラウを搭載して走行することもある。

 2015,12,31 桜 水〜平 野
 「花ももフリーきっぷ」の広告車両となった7000系。「花ももフリーきっぷ」は、2013年にオープンした大規模温泉施設「花ももの湯」(飯坂ホテル聚楽併設)の入館券と飯坂線のフリー切符が一体化したもので、同切符発売に合わせて7000系のうち数編成の帯が桃色に改められている。

 2015,12,31 桜 水

2020/02/24