2004年登場。老朽化した1000形の置き換え用に製造された車両で、3000形における3次車となる。3000N形をベースとしているが、このグループから車体が日車ブロック工法を採用しており、それにより側面のビードがなくなっている。また床の高さが10mm低減されており、バリアフリーに寄与している。前面デザインも3000N形に準じているが、同車が黒く塗られているのに対しこちらは無塗装のままとなっている。またヘッドライトはHID式に変更された。車内は引き続きオールロングシートであるが、座席形状が本グループからバケットタイプへと変更されている。尚、側窓はスモークガラスではなく、緑色のUVカットガラスとなり、その結果3000N形よりも車内の明るさが増している。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御と変わりないが、本グループでは当初から純電気ブレーキが搭載されている。本グループは1000形を置き換えるという目的から急速で増備され、翌2005年までに6連14本が製造され、3000形グループの中では最も両数の多い存在となった。尚、2004年に製造された車両はワンマン化対応が準備工事に留まっていたが、後に本設工事がなされている。また2005年に製造された車両では仕様変更により不燃化対策がより徹底されている。現在の市営地下鉄車両では最も両数が多く、ブルーラインの主力車両として活躍している、尚、3000R形の「R」は、1000形を置き換えるという意味をこめた「Replace」からとられている。 2012,08,25 上永谷 |
■Variation |
行き先表示器がフルカラーLEDに改められた3000R形。3000V形で採用されたものをベースに、3000R形の寸法に合わせたものとなっており、これにより従来に比べ種別確認が容易となった。2020年までに全編成の換装が終わっている。また、この換装と前後して車内案内表示器も17インチ2基の液晶表示器に改められている。
2022,11,12 上永谷 |