1000形
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 1972年の横浜市営地下鉄開業時に製造された車両である。車体はセミステンレス製であり、当時の営団地下鉄6000系同様に前面がくの字に折れ曲がったデザインであるが、こちらは貫通扉を中央に設けている他、前面窓が大型化しているのが特徴である。制御方式は抵抗制御方式であり、チョッパ制御方式の採用は後継の2000形まで待たれる事となった。当初は3連で製造されたが延伸の度に編成増強がなされ、最終的には1985年までに6連14本の84両が製造された。当初は冷房装置を搭載していなかったが、新製冷房車である2000形が運用に入るとサービス面で見劣りが生じ、その是正の為に冷房を搭載する工事が1989年より開始されている。尚、冷房改造と同時に案内表示器や運転台後部へのクロスシートの設置、車椅子スペースの設置等サービスレベルを向上させる工事が施行されている。後継車の登場後も長きに渡り使用されていたが、老朽化が進んでいたことから2007年から開始されるワンマン運転には対応させず、2004年より製造された3000R形に置き換えられて2006年までに全車運用を離脱した。現在は第1編成が3両編成に短縮の上で新羽車両基地に静態保存されている他、個人や業者に譲渡された車両も存在する。

 2006,01,15 仲町台★