1200形富士登山電車
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1000・1200形:一般車・富士登山電車
 富士登山電車は、富士急行線の開業80周年を記念して2009年に登場した観光列車であり、1200形のうち1205Fを種車に改造を施したものである。「富士急行線沿線の豊かさと美しさを一枚の絵のようにプレゼンテーションできる移動空間」をコンセプト、「日本一ゆたかな登山電車」をキーワードに設計されており、トータルデザインは水戸岡鋭治氏がプロデュースしている。塗装は開業当時の車両であるモハ1形の塗装を再現したさび朱色を基調としており、水戸岡鋭治氏の手掛ける他の車両と同じく、随所にレタリングが施されている。車内は難燃木材を多用した内装となっており、この点は2両とも共通するが、大月・河口湖方の1205号車が「青富士」、富士山方の1305号車が「赤富士」と名前が付けられており、全体的なカラースキームやモケット色が異なっている。座席の種類は多岐にわたり、通常のボックス席の他、ソファシート、ベンチシート、富士山方に固定された座席等の種類がある。また車端部にはカウンター及びショーケースがある他、「青富士」にはベビーサークル、「赤富士」のソファ周辺には「ライブラリーコーナー」として本棚がそれぞれ設けられている。また、立ち客にも考慮し吊り革も設けられているが、難燃木材を使用したものに交換されている。富士登山電車は2009年8月より営業運転を開始しており、当初は「赤富士」が座席定員制、「青富士」が自由席となっていたが、2010年以降はいずれも座席定員制となり、乗車の際には着席整理券が必要となった。なお、「フジサン特急」や「富士山ビュー特急」とは異なりこちらの列車種別は快速で、停車駅も特急とは異なるものとなっている。基本的には毎日運転するが、車両の定期点検の関係から木曜日は運休となる。

 2012,09,26 田野倉〜禾 生
2016/08/28