6000型
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 2012年登場。それまで万葉線のうち米島口〜越ノ潟間の除雪には、元富山地方鉄道のデ5010形(1992年以降車籍なしの機械扱い)が使用されてきたが、製造から60年以上が経過したことで老朽化が進んでおり、後継車両に置き換えることとなった。この目的で新潟トランシスで製造された車両が6000型である。万葉線の主力車両であるMLRV1000形と同じく赤色を纏い、両端にスノープラウを備えるその姿は、JRのEF66形と同形の下枠交差型パンタグラフを備えていることから一見すると凸型の除雪用電気機関車のようだが、実際は動力に内燃機関を採用したディーゼルカーとなっており、越ノ潟方のボンネットに内燃機関を備えている。機関出力は300PSであり、近年第3セクター鉄道に納入されている新型気動車と同等の出力となっているが、除雪用という使用目的に鑑み設計最高速度は40km/hとなっている。因みに新潟トランシスではこの出力に由来した「MPC300」という型式をつけている。前述のとおり気動車であるため車両上部のパンタグラフは通電には使用せず、ポイントや信号を制御するためのトロリーコンタクターの操作に使用される。また高岡駅側にはゼブラ模様の箱が備え付けられており、凍結防止剤の散布に使用される他、乗務員扉は高岡駅側のみに設置されており、越ノ潟方は非貫通仕様となっている。同車は2012年〜2013年の冬季シーズンより使用が開始されており、高岡駅〜米島口間の併用軌道では除雪グレーダーが使用されることから、専ら米島口〜越ノ潟間の専用軌道を中心に使用されている。普段は米島車庫に留置されており、庫外に留置されている場合は容易にその特徴的な姿を見ることができる。

 2014,10,19 米島車庫