413系とやま絵巻
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 413系の「とやま絵巻」は、あいの風とやま鉄道に所属する413系のうち1編成(AM03編成)を種車に、イベントでも活用できるよう簡易改造を施した車両である。外装は黒色を基調とし、富山県が誇る食(入善ジャンボすいか、呉羽梨、寒ブリ等)、自然(砺波のチューリップ、富山湾等)、文化(合掌造り、おわら風の盆等)をあしらった絵柄が、さながら絵巻のように描かれている。絵柄を見やすくするため、窓部も含めてラッピングが施されている。車内は種車時代と大きく変化してはいないが、座席モケットが外装に合わせ、富山県の名産品や伝統行事があしらわれた専用のものに変更されている(外装にはないイラストもある)。モケットは車両により水色、青、黄緑と分かれている。また、テーブルの着脱が可能であり、イベント時はテーブルを取り付けて運用されることがある。なお、乗務員室後部を除き、側窓部分までラッピングが施されていることもあり、側窓を開けない限り眺望は望めない。トイレは種車の和式トイレから洋式トイレに改められている。なお、特段走行機器類は変わっていない。この「とやま絵巻」は、あいの風とやま鉄道に経営移管して後1年以上が経過した2016年8月に営業運転を開始した。現在は更に観光列車として特化した「一万三千尺物語」も運用されているものの、「一万三千弱物語」がその性質上特別ダイヤで運転されているのに対し、こちらは通常運用にも用いられ、イベントがない平時は一部の普通列車に充当される。

 2022,06,17 富 山


2022/06/18