50090系
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 2008年登場。同年6月14日に運行を開始した東上線の通勤ライナー「TJライナー」に充当することを目的として製作された車両である。車体及び性能は50070系に準拠しているが、こちらは在来車との識別のために青いラインと路線表示が入れられている。また、扉間の側窓が2枚且つ開閉可能になるなど一部設計変更が加えられているが、これは以後に製造された車両にも活かされている。更に愛称表示をするために前面の行き先表示器が種別・行き先一体のものとなった。車内はロングシートと回転式クロスシートを変更できる可変型シートが関東の鉄道車両で初めて採用された。これにより「TJライナー」使用時にはクロスシート、それ以外の運用充当時はロングシートと切り替えることができる。また、クロスシートでの運用に際し妻面の貫通路上にも案内表示器が設けられた。尚、車端部はロングシートとなっているが、ロングシート部分は近鉄5800系等と同様中間座席と遜色がないようにするためにバックレストが高くなっており、また一つ一つの座席に肘置きが設置されている。現在までに10連6本が製造されており、「TJライナー」を中心にそれ以外の各種別でも主力車両として活躍している。

 2009,02,16 川越市


■Variation
 東上線全通90周年を記念し、2015年にかつて運行されていた優等列車「フライング東上」の車両と同じ配色に変更された51092F。青地に黄帯の姿は極めて異彩を放つ。2017年からはかつて運行されていた特急「ブルーバード号」を模したヘッドマークが付けられた。2019年2月までこの姿で運行され、以降は「川越特急」運行開始に伴う記念ラッピング車両に改められている。

 2018,09,22 池 袋
2021/08/29