1983年登場。7300系などの旧型車置き換え用に登場した、8000系に代わる標準車両である。1981年に登場した9000系をベースとした軽量ステンレス製車体であるが、分割・併合を前提とした設計となっており貫通扉は中央に取り付けられている。また、9000系と異なり界磁チョッパ制御方式を採用している他、日光線や東上線小川町以北等の勾配の多い線区における運用を考慮して抑速ブレーキも装備している。本形式はまず東上線に配備され、翌年に伊勢崎線・日光線にも投入された。編成両数は9000系のような10両固定編成だけでなく、2両・6両・8両・10両と様々なバリエーションが存在し(ただし8両・10両固定は東上線限定で、4両固定編成の製造はない)、また30000系までの新造車とは連結が可能となっているので柔軟な編成組成及び運用が可能となっている。車内はロングシートで、初期車のモケットは従来からのらくだ色が採用されたが増備途中から現行のグリーンベースへのモケットへ変更されており、後に他車にも波及する事となった。1989年までに118両が製造されたが、以降の増備はマイナーチェンジ車である10030系へと移行している。2007年からは修繕工事も始まっており、引き続き主力車両の一つとして活躍が続く。なお、2020年から2連を組む編成においてワンマン化改造工事が施工されており、2編成が2020年6月のダイヤ改正より館林地区のローカル輸送に従事している。 2008,02,17 東向島 |
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