1986年登場。車両の体質改善及び冷房化を推進するために、本線系統で使用されていた間接自動制御車の機器を流用して車体のみ新製した車両である。この形式は1986年に製造された1次車と1992年に製造された2次車に分類できる。 1986年製の1次車は元特急用車両の3900系の下回りを流用している。6600系に準じた車体が新製されたが、6600系と異なり製造当初からロングシートである。また、種別標識灯はLEDとなり、スカートが省略されるなど、外見上の差異も多々存在する。2連2本の4両が落成したが、専ら4両固定編成で運用されることから中間運転台は使用されることが殆ど無い。最後まで運用に就いており2010年には久々に2連での臨時運転が行われたが、既に廃車されている。 2次車は3850系等の下回りを流用して1990年に登場した。1次車と大きく変わり、6500系後期車に準じた車体となったが従来どおり貫通扉は取り付けられている。4両固定編成で落成したが、喜多山検車区での検査時及びカーブでの見通しを考慮し、中間車にも簡易運転台及び車掌室が設けられている。車内は従来の車両と大きく変わり、化粧板がクリーム色の明るいものとなった他、パープル系モケットが初めて採用された。以後3500系などでもお馴染みの内装の嚆矢ともいえるべき存在である。このグループは4連5本が落成している。1・2次車とも現在に至るまで一貫して瀬戸線で活躍しているが、高性能化改造が容易に出来る設計になっているにも関わらず4000系の投入により廃車が発生し、2011年に最後の1本が廃車され全廃となった。 2008,03,16 小 幡 |
■Variation |
1次車は2両編成で落成したが、専ら2本まとめた4両編成で使用されていた。車体も2次車とは異なり、どちらかといえば初代3300系に近いイメージをもつ。多くの編成が廃車となる中で、この1次車が最後まで残った6750系となった。 2005,03,21 喜多山★ |