6500系
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 1984年登場。長年増備が続いた6000系の後を受けて増備された通勤型車両である。車体は6000系に準じているが、前面は7500系以来の非貫通型となり窓下に飾り帯がつくなど大幅にデザインが変更されている。「鉄仮面」とも呼ばれるこのデザインは、同年に製造された6000系9次車や後に製造される6800系にも継承されており、1980年代後半の名鉄を象徴するものとなった。性能面はそれまでの抵抗制御方式から回生制動付きの界磁チョッパ制御方式に変わっており、在来車と比べて省エネ化が図られている。内装面は6000系同様のセミクロスシートであるが、座席幅が拡大されており、着席サービスの向上がなされている。1989年以降に製造された車両は更にデザインが大きく変わり、後の3500系に類似した車体にモデルチェンジされたが、形式変更はなされず同じ6500系として1992年まで製造が続けられ、その数は4連24本の96両となっている。なお、最終増備車のみオールロングシートで製造されている。セミクロスシートで製造された車両についても一部車両において後年ロングシート化がなされたが、それ以外は長らくの間基本的に大きな推移もなく、名鉄の主力車両の一つとして活躍している。尚、2011年以降一部車両の内装更新が始まっており、施行車にはドアチャイムが新たに設けられている。また、2020年代になって一部編成でワンマン運転への対応と大規模なリニューアル工事が施工されている。

 2022,05,18 神宮前


■Variation
 後期に製造されたグループ。1989年以降に製造された車両は前面もさることながら側窓も下降式連続窓となる等デザインの大幅な変更がなされており、これらは後の3500系にもそのまま引き継がれている。セミクロスシートで製造された車両は、従来車に比べてクロスシートの座席幅が拡大された他、ヘッドレスト取り付け、シートピッチ拡大などで居住性の改善が図られている。1992年に製造された最終増備車は、当初よりオールロングシートとなっている。

 2022,05,18 神宮前
 1992年に製造された最終増備車。6000系登場時よりセミクロスシートを貫いてきた6000系列だが、前年に製造された6800系よりオールロングシートに変更され、6500系も1992年製の車両のみ当初からオールロングシートとなった。

 2022,05,18 神宮前
 大規模なリニューアルが施された6500系。後期に製造された6500系は2010年代まで大きな変化はなく推移したが、2021年以降3500系に類似したリニューアル工事が施された編成が現れている。施行車は行き先表示器がフルカラーLEDに改められた他、内装も3500系の更新車とほぼ同一のものに改められている。リニューアルと同時に三河線ワンマン化対応も行われ、2023年以降同線に集中投入されている。初期にリニューアルされた編成は車内案内表示器の類は設置されていなかったが、後に3500系と同位置に液晶表示器が設置されており、アコモデーション上での差異はほぼなくなっている。

 2022,05,18 神宮前

2022/05/22