5000系
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 2008年登場。特急政策の見直しによって余剰となった1000系の下回りを始めとす る各機器を流用し、車体を新造した車両である。車体は3300系とほぼ同等の日車式ブロック工法で製造されたものだが、こちらは前面に貫通扉がなくヘッドライト部分に赤いラインが入っている点が特徴で、3300系との差異となっている。また、従前種別・行き先表示器に用いられた「オーロラビジョン」は採用されず、フルカラーLEDによる表示器が導入された。これは名鉄では初採用であり、以降の車両も追随することとなる。1000系の下回りを流用したためはGTO界磁チョッパ制御方式、制動は電磁直通ブレーキとなっている。これにより3500系以降の車両とは連結ができないが、逆に5300系等とは併結が可能となっている。また、種別・行き先表示器は名鉄で初めてフルカラーLEDを採用しており、従来のオーロラビジョンに比べて視認性が向上している。尚、将来的には貫通扉は取り付けられるようになっている。車内はロングシートで、それまでの車両に比べて優先席が拡大された他、吊り革・手摺りの色を変えることで優先席の差別化を図った。車内案内表示器等は3150系等と同等のものが採用されているが、折りたたみ式座席については廃止されている。なお、種車の直流電動機を流用している関係で、電動車の床には点検蓋が取り付けられている。この他運転台は1000系のものが流用されており、2ハンドルマスコンとなっている。5000系は2009年までに4連14本が竣工しており、7000系や一部5300系を置き換えた。尚、1000系は1994年以降の製造車は台車がボルスタレス台車に変更されており、従って5000系は種車によってボルスタ付台車を履く編成とボルスタレス台車を履く編成が混在する。

 2022,05,18 神宮前


■Variation
 1994年製以降の1000系を種車とする車両は台車がボルスタレス台車となっている。なお、5000系のうちボルスタレス台車を搭載する編成は5010F以降に集約されている。

 2022,05,18 神宮前

2022/05/21